英国をはじめ世界のボーディングスクールを日本に根付かせることができるのかというテーマのセミナーに参加。広島では大崎上島に来春開校予定の叡智学園や神石高原町でNEED(次世代教育環境開発)が進めているグローバルスクールが話題を呼んでいる。
ある意味、画一的で右習えの教育にどっぷりと浸る日本の教育からみるとボーディングスクールの「多様性」の容認は魅力的。これまで常々感じてきたことは地方における価値観の多様性の欠如。実際に地方では職種ひとつみても固定化されつつあり、地元にないから、広島ではできないからということで都市部へ出て行く人も多い。多様性がないということは自分を生かすフィールドも限られてしまうということになる。
教育環境やスクールの存在が地方の価値観の多様性につながれば環境的効果は大きい。若い人にとっても自分の育った環境の周辺に、より多くの選択肢とより刺激的であり創造的な活躍のフィールド、ロールモデルがあることは重要。自分が受けてきた教育とは違うけれど時代の変化を容認し、異なるものを認めていくという教育環境が地方の活力や成長を望む若い人たちの未来の種になることに期待したい。